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はじめに

ここでは、様々な問題や困難を抱えている子どもたちに対してどのような援助方法があるのか、簡単に説明しましょう。もちろんカウンセリングの世界に限られるお話でして、福祉的なソーシャルワークについては別の問題になります。

子どもの回復を目指したカウンセリングにはさまざまな種類があります。

まず、児童を直接的に援助するいわゆるカウンセリングがあります。思春期以降の子供たちであれば、もう言語発達がかなり進んでいることもあり、言葉のやり取りを中心とした言語的カウンセリングが可能です。まだ言語発達が進んでいない就学前の児童に対しては、遊びを介した遊戯療法がおこなわれます。また、非言語的なカウンセリングである、芸術療法が併用される場合もあるでしょう。これは、言葉で語るのではなく、非言語的な描画や造形などを介して自己を表現する類いのものです。

次に、親子並行面接と家族療法です。子どもを援助する際には、その子だけのカウンセリングを単独で継続するわけではありません。子どもと同時に保護者の面接も行われるのです。これを、親子並行面接と呼んでいます。また、問題を抱えている子どもに働きかけるのではなく、家族全体に働きかけるアプローチとしては、家族療法があります。子どもを含めた家族が合同でカウンセリングに臨むわけです。

このページでは、以上の中から、遊戯療法と親子並行面接について説明することにします。

遊戯療法

遊戯療法とは、子どもを対象としたカウンセリングのことです。遊びを媒介として行われることに特徴があります。遊ぶことには、傷ついた心を癒す自己治癒的な力があるようです。子どもたちは大人のように言葉ではなく、遊びの中に象徴的に自己を表現していきます。その創造活動が癒しにつながっているのです。しかし、遊びはあくまで他者とのつながりを基盤としています。遊戯療法では、セラピストと子どもの関係性を土台としていて、そこに遊びが展開するのです。

遊戯療法つまりプレイセラピーにはいくつかの立場があります。アンナ・フロイト、クライン、エリクソン、ウィニコットらの精神分析的遊戯療法、ジェシー・タフト、フレデリック・アレンなど、オットー・ランク派の関係療法、来談者中心療法の立場にあるアクスラインの非指示的遊戯療法、ネルらの認知行動療法的遊戯療法などです。

ここでは、アクスラインの有名な遊戯療法の8原則を紹介します。


・アクスラインによる8原則

1.セラピストは子どもと暖かく優しい関係を作るようにしなければならない。そうすれば、よきラポールが速やかに確立される。

2.セラピストはあるがままの子どもを受容する。

3.子どもとの関係の中に自由で受容的な雰囲気を作り、感情を自由に表現できるようにする。

4.子どもの感情を敏感に読み取り、それを子どもにオウム返しして、子どもが自分の行動の意味を洞察しやすくする。

5.セラピストは、子どもに自分の問題をみずから解決する機会を与えるなら、子どもは自分の力で解決できる能力をもっていると信じて疑わない。選択し、変化するか否かは、子どもの側の責任にしておく。

6.子どものすること、言うことに対して、セラピストは決して指示を与えることはないようにする。子どもがリードし、セラピストはそれについて行くこと。

7.セラピストはセラピーを早めようなどとはしない。セラピーは徐々に展開するプロセスであり、セラピストはこのことをよく理解している。

8.セラピストが設ける制限は、次のようなものに限られる。つまり、セラピーを現実世界に関係づけておくために必要なもの、それから治療関係のなかで子どもが分け持たねばならない責任を自覚させるのに必要なものである。


いかがでしたか。

子どもたちは、このようなセラピストが備えている治療的態度と出会い、次第に神経症的な状態から回復し、成長していきます。遊びは、子どもとセラピストの創造的な出会いの関係のなかで展開していくのです。

遊戯療法の流れについて

  1. 初期段階

    約束事あるいは枠組みが明確にされ、その枠に守られて、子どもはプレイルームで最大限の自由を約束されます。受容的な雰囲気の中で、ラポールが形成されて行きます。
  2. 第2段階

    子どもの自発的な遊びが展開され、次第に否定的な感情が表出されていきます。
  3. 第3段階

    自己表現がますます深まっていき、攻撃的な感情を表現する遊びが多くなっていきます。
  4. 第4段階

    肯定的な感情が優位になって行き、内的世界と外的世界の統合がすすんでいく。
  5. 終結

    ここでカウンセリングは終結し、お別れとなります。

親子並行面接

子どもの問題や困難は家族の影響によって良くも悪くも左右されることが多く、子どもを対象としたカウンセリングでは、それと並行して親を対象としたカウンセリングを行うことが一般的です。誤解のないように付言しておきますが、親が悪いので子供が不適応状態に陥っているなどの悪者探しを行って、親を責めるような面接ではありません。

また、大人とは違って、子どものカウンセリングには親の動機づけが重要になってきます。そもそも親が何かを思って子どもをカウンセリングにつなげることをしなければ、子ども一人では来談できるはずもないのです。それから、多くの場合カウンセリングは長期にわたって継続するものです。カウンセリングに通い続ける気持ちは、子どもだけでなく、親にも必要なのです。

では、親への並行面接を行う意義について、少しだけ触れておきましょう。

・家庭や学校での子供の情報を収集すること

子どもは環境からの影響を強く受ける存在です。内的な問題によって様々な症状や問題行動を呈する場合もありますが、環境を調整することによって回復することも少なくありません。そのために、家族のなかで子どもがどのように生活しているのか、学校での様子はどうかなどの情報を聞くことが有益なのです。

その情報によって、カウンセラーは学校に対して直接的に働きかけることがありますし、親に対して具体的な助言をして子どもとのかかわりを調節してもらうこともあるでしょう。

・親自身のカウンセリングとして

たとえば、親自身が子どもとのかかわりに悩んでいて、どのようにして接したらよいのか分からないと苦しんでいることがあります。また、子どもがいまこうなってしまったのは、自分のせいに違いないと自責的になる親もいるかもしれません。さらには、親は全く自覚していないが、そのパーソナリティや態度が子どもに対してあまりよくない影響を及ぼしていることもあるかもしれません。

このようなときには、狭い意味での親のカウンセリングが大切になってくるでしょう。親自身が精神的に安定してこそ、子供は安全な空間に住まうことができるのです。

親と子供のカウンセリングは、同一のカウンセラーが担当することもありますし、担当者が異なる場合もあります。これは、相談機関の事情によって異なってくるでしょう。


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