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思春期の心理カウンセリング

思春期の心理カウンセリング

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はじめに

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思春期とは、簡単に言えば、少年・少女、つまり子どもが大人に変わる過渡期のことです。子どもは肉体的にも、精神的にも大きな変化に晒されて、とても不安定な状態に置かれることが少なくありません。生涯発達の段階では最も危機的な段階であると思います。そうです、比較的安定したステージにたどり着く前の、疾風怒濤の危機の時期なのです。子どもは、非常に多感な時期を生きなければならないのです。文学者のゲーテも言っています。人間が一生のうちに遂げる変化が一番大きいのは、やはりこの思春期で、その変化を、さなぎが蝶に変態するメタモルフォーゼにたとえています。

このような危機的段階である思春期の子供をもつ保護者もやはり、子育ての上でいろいろな悩み苦しみに見舞われることでしょう。親子のあいだで、いろいろな軋轢が生じてくるからです。それまで親に依存していた子どもたちは、この思春期に親から独立して独り立ちしようとします。一人の人間として、精神的に自律しようとするのです。思春期は親離れ・子離れの時期でもあるのです。

では、思春期の心理について、子どもの視点と、親の視点からお話しするつもりです。

思春期とは

思春期の定義というわけではありませんが、まず思春期とは何であるのか少し説明しましょう。親であるかぎり自分自身も経験した発達段階でしょうから、あまり詳細な説明にならないように気をつけます。

思春期は、おおむね小学生の高学年から、中学生、高校生の時期にやってきます。男の子よりも女の子の方が、少しだけ早くやってくるようです。なによりも身体的な変化が顕著で、第二次性徴と呼ばれる肉体的成熟に晒されることになります。

女の子の場合、乳房が膨らんで、身体的にも丸みを帯びて、まるでバイオリンの形状のような大人の女性の身体に変化していきます。また、月経がはじまり初潮がやってきます。男の子の場合、声変わりしたり、ひげが濃くなったり、身体的にもがっしりとした体形になります。そして、性的な興奮によって射精することが可能となります。

このような肉体的変化の中で、子どもたちは異性に興味をもつようになります。明確に性的欲求を向けるというよりも、恋心を抱くようになるわけです。初恋ですね。もちろん日本という文化では異性に興味を持つ人間が多数派ですが、同性に性的な関心を向ける男の子や女の子がいても不思議ではないでしょう。それは異常なことではありません。あくまで、この文化のなかでは少数派であると言うだけなのです。

性的な関心を他者に向けることがあっても、それが実現できないとき、子どもたちはおそらくマスターベーションに向かうはずです。男の子であれば、友達のあいだでいわゆるエロ本を回し読みしたり、ビデオを見たりして、自慰行為に及ぶかもしれません。性的な欲求を別の方法で解消するために、スポーツや勉学に力を注いで「昇華」すればよいという意見もあるのかもしれませんが、それはなんだか大人の見解と言いますか、昔の精神分析理論のようですね。食欲がそうであるように、性欲は別の何かと代替可能であるのか、私は疑問を感じています。

思春期の性から離れましょう。

この時期に子どもたちはますます友人関係を広げて行きます。そして、社会的な人付き合いを覚えて行くのです。しかし、対人的な怯えのある子どもたちには、不登校や引きこもりなどの問題が起こってくるかもしれません。

この時期子どもたちは、自分の将来について悩みだします。まあ、親が進路のことをせっつくから、というのもあるはずですが。いまを生きるだけでなく、将来の自分、なりたい自分をイメージして、そこに到達するための努力が出来るようにもなっていくのです。

けれども、思春期の子供が直面する危機の最たるものは、おそらく心身のアンバランスと、親からの自立にかかわる問題でしょう。後者の自律については、次の項目で「反抗期としての思春期」と題して触れるつもりです。

では、前者の心身のアンバランスについてです。思春期は何よりも身体が急速に発達します。そのため、精神と身体の不均衡が生じるのです。子どものこころと大人の肉体をもった人間は、いろいろな点で不安定になってもおかしくありません。たとえば、衝動的な行為に走ったとしても、自分でコントロールすることができないはずです。事前に考えて頭ではこうしちゃいけないと分かっていたとしても、やってしまうのです。若気の至りというやつでしょうか。こうしたバランスを欠いた自分に違和感を感じつつも、自分の身体を生きて行かなければならない、それが思春期のようです。

反抗期としての思春期

子どもには3歳の頃、反抗期があります。三歳児の危機ですね。自我といいますか、内的な精神世界、こころが芽生えてくるわけで、いや、いや、いやを連発する、親にとっては厄介な時期でしたね。

思春期も似たようなものだと思います。この時期、より一層親から精神的に自立しようとするはずです。そのひとつの現象形態が、反抗として現われるのです。ただ、三歳児が反抗するのとは違って、思春期の子供が親に向かってたてつくのは、親としては頭を悩めるはずです。反抗しても可愛いのが三歳児なら、この時期の子どもが反抗すると、全然可愛くないでしょうから。

大人になって振り返ると、まったく反抗期がなかったなんて言う子もいるのかもしれません。しかし、大なり小なり、自律と絡んだ反抗は認められるものです。反抗がこじれると言いますか、ねじれた方向に進んで行くと、もしかすると子どもは非行に走ってしまうかもしれません。手のつけられない、犯罪、少年非行に手を染めてしまう子どもたちも後を絶ちません。

こうした子どもたちは、とにかく親に対する「ノー」を生きています。自律するとは、基本的に「ノー」の姿勢から生まれてくるのです。しかし、非行に走る子どもたちは、行動を共にする仲間たちとは「イエス」の関係を生きています。結束が固く、仲間内ではとても相手を思いやることができるわけです。

思春期の子育ての悩み-親として

親として、思春期の子育ての悩みは尽きないでしょう。この時期の親子が特に直面しなければならないのは、おそらく親離れ・子離れのテーマであると思います。

親子が肉体的に別の人間であるのは自明の理です。それは、母親の胎内からこの世に誕生した瞬間に、すでに分離しています。しかし、こころ、精神は違います。少しずつ、段階を経て、周囲世界から自律していくのです。

思春期になると、おのずから子どもたちは親離れを始めます。それと同時に、親は子離れを始めます。しかし、それは日々の生活の中で、いろいろな出来事を介して展開していくのであって、黙って寝て待てば互いに自立できると言う類いのものではありません。親離れ・子離れは、互いにとって喜ばしいことでも、辛いことでもあるのです。自律することは、一抹の寂しさと表裏一体なのです。

子どもの自立を見守ることができればよいのですが、場合によっては子供の自立心をそいでしまうような態度をとってしまうのが親でもあります。何かと口うるさくなったり、条件つきで何かを許したり、脅したり、自分でも気付かないうちに、親はいろいろとしているものなのです。子どもはたくましいですから、そんな親の態度に傷つきながらも、一人立ちしていくのです。

でも、なかにはいると思います。互いに自立できない親子が。特に怖いのは、子どもの自立心を駄目にしてしまうような態度をとっているにもかかわらず、親自身が気づいていない場合です。子どもが離れて行くことに寂しさを感じているのであれば、心情としては無理もないのかもしれませんが、このようなケースでは子どもはずっと親から離れられないかもしれませんね。

最後に誤解のないように、少しだけ付言しておきます。

自律することがよいという趣旨で書いてきたのですが、では依存することは駄目なのかと言うと、そんなことはありません。人間は相互に依存し合って生きているのですから。依存という言葉にはどこか悪いイメージがついて回りますが、もちつもたれつ、お互いさまの精神、それが私たち日本の文化なのだと思います。自律という言葉が私たちに浸透しているのは、アメリカ文化の移入のせいなのかもしれません。過度の依存も、過度の自律も、いかがなものかと思います。自立を強調する人は、むしろお互いさまの精神を見下す、過度にプライドの高い人たちなのかもしれません。子どもたちにも、相互依存のこころを知ってほしいと思います。

おわりに

わが子が思春期を迎えたとき、お父さんとお母さんは、自分の思春期を思い出してみましょう。あのころはこんなことをしてたっけなーとか、初恋のあの子は・・・・とか、あの頃の自分の親はどうだったかなとか、いろいろなことを。

親というものは、子どもによって親にさせていただけるようです。何かと多感な思春期の我が子と向き合ったり、ちょっと逃げ腰になったりしながら、親子の関係を生きて下さい。そうしたなかで、私たちはいつの間にか親になるようです。

札幌で思春期の子供たちのカウンセリングを希望する方は、このホームページでも紹介しています。また、札幌市内には、心療内科や精神科の医療機関で児童・思春期外来を開設しているところもあります。親子のなかではどうすることもできなくなったとき、ぜひカウンセラーをたずねて下さい。ではまた書きます。


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